近赤外まで撮ってみた恒星のスペクトル

どの程度意味があるかはわからないが、可視~近赤外までのスぺクトルを撮ってみた。改造PL-5のセンサー前面に回折格子フィルムを付けてC8N直焦点撮影したが、接眼筒にはUHCフィルターを付けてある。当初は市街光対策だったが、結果として波長の位置が分かるマーカーの役割があることに気づいた。なお、回折格子はセンサー左端に5mm幅程度でくっつけてある。

下の写真はシリウスシリウス自体は写真左端の外側にある。右上下方向に光条が伸びているが、これは斜鏡のスパイダーによる回折光である。

次の写真はアルデバランもとったので位置を合わせて以前撮った太陽のスペクトルとともに切り貼りした。UHCフィルターは水素β線とOIIIの光を通すバンドパスフィルターとのことで、ぎりぎり500nmまで透過しているようだ。おそらく赤より長波側はフリーだ。

表面温度は太陽が6000度、シリウスは9940度、アルデバランは3990度ということで、アルデバランの近赤外領域が強い。太陽の7~800nm付近で暗いのは、春先の撮影だったので大気層の水分量がおおかったのでは、と推定している。今回の撮影は12月15日(田貫湖)で夜露も全く降りなかった。

ともあれ、気に入っている。次はトラペジウムにトライしよう。