新旧カメラ

 フイルムカメラやレコード、最近はラジカセなどが話題になっているようだ。「忙中ではないが閑話あり」ではないが、今日は雨降りなので以前のカメラを引っ張り出してみた。

 オリンパスM-1とPen-F。どちらもヤフオクからなのだが、M-1は現役、Pen-Fはジャンクである。Pen-Fの中を開けてみるとなんと細かい機構で、さすがと感心する。Pen-FTもあり実際に撮るなら測光できるからこのほうが良いのだが、なんせハーフなので消化できるかどうか自信がなく一度もとったことはない。M-1, OM-1ともにシャッター音が心地よい。

f:id:ichimarron:20211109131418j:plain

 レストアと称して分解を試みているが、50年代の一眼レフは機械式なので面白い。ミノルタSRT-101は同社初のTTL測光で当時のフラッグシップ機。中を開けてみるとタコ糸が つーっ と張っていて、これでファインダー内でのシャッター速度表示を動かしていた。当時の技術者の心意気が感じられる。

 心意気というとSeagull製の同社初のコンパクトデジカメCK-10。現地で5,6年前に2000元で購入したもの。同社HPを見ると2014年に発表されたようで、なんで今さら? と思ったが「技術者の心意気」を感じて買ってしまった。立派な箱入りでその辺が面白い。さらに世界初のデジタル二眼レフも同社のもので、ここまで来ると国情の違いかと思ってしまう。

f:id:ichimarron:20211109131449j:plain
f:id:ichimarron:20211109131513j:plain
f:id:ichimarron:20211109131534j:plain
Seagull CK-10

 振り返ると日本の科学技術勃興期の中で育ってきており、フイルムカメラなどは身近に感じられる代表格である。アメリカの写真屋の店主が「富士のフイルムもアメリカに出てきたころはひどい性能だったが、その後頑張った。」と言っていた。現像処理用の水があまりにも硬水だったことが原因で、その後富士は各地の水の分析を行い完成させた。

 話は尽きないが雨も上がってきた。諸先輩たちに感謝。