2023-01-01から1年間の記事一覧

M45近赤外画像と可視画像との比較の試み(データ追加による検証)

追加データによる検証: ・下記記事にあるようにD200mm-F5(C8N)で再測定を行い、検証をしました。 ・図2の近赤外像で見つけた「可視で見られなかった星」の一部はノイズである可能性があることが分かりました。 ・図3がD200mmで撮影した画像ですが、フィルタ…

NGC7822 近赤外光観測結果

NGC7822は地球から約3000光年離れたところにある散光星雲で、ケフェウス座というよりむしろカシオペア座に近いところにある星雲です。可視光像(ただしY2フィルターで青色カット)は先のブログで掲載してあるが、同じ日に撮った近赤外像(720nm~約1300nm)で…

夏の終わり、白鳥とケフェウスの散光星雲

そろそろ残暑厳しき折、という言葉が出てきそうな候。24日25日は奇跡的に深夜を通じて晴れとなった。しかし今日8月26日は午後から雷雨となり、昨晩頑張って朝3時まで天体写真にふけったおかげで何とも眠い一日でした。気が付くとアンドロメダ姫が天頂に、富…

いて座M17

M17もいて座にある明るい散光星雲で、ハクチョウや数字の2に見える、と言われる(中西昭雄著)。画像は右が北。 周辺の淡い部分は荒れているが、これは階調処理でRをかなり高階調にしたため。ISO8000などと設定しているが、銀塩の感覚ではISO1600でも「ざら…

M8干潟星雲

いて座M8星雲。 下記画像はMSPhotoで5%弱縮小しただけで4.5MByteになったもの。元画像は10.5MByteなのでアップロード不可。同じjpegなのにずいぶん容量が変わり、しかも画像が荒れてしまいました。それにしても、どうみれば干潟に見えるのだろう。 C8Nにク…

M20三裂星雲(可視光画像)

いて座の星雲M20です。北側(画面左)の青っぽい部分が少し出ましたが、やはり露出が短いのでしょう。Pen-F(m4/3)ではフルサイズ換算2000mmになるので、EQ-5ではスペックオーバーで。残念。でもAC4を付けたのでM21も入りました。 C8NにクローズアップレンズA…

IC4756 潮汐尾

どこかでtidal tailという言葉を見たが、「潮汐尾は、銀河から宇宙に伸びる星と星間ガスの薄くて細長い領域です。潮汐尾は、相互作用する銀河間の銀河潮汐力の結果として発生します。」とWikiにはあり、銀河では長く尾を引いた写真を思い出す。IC4756は散開…

アクロマート青ハロ対策~最終~

SE120はアクロマートレンズ、しかもF5という短焦点なので青ハロが盛大に写る。この2年間、いくつかの対応を検討してきたが、そろそろ卒業したいので、Y2フィルター+ホワイトバランス調整の組み合わせを検討した。 結果、Y2で青ハロは消えるが、色バランスが…

M20

M20をD120mmのアクロマートで可視光域で撮影した。なぜ、ということだが、やはり近赤外像と比較したいからであり、この散光星雲の向こうにはここで誕生した恒星が120個もあるとのこと。E-PL5の近赤外でどうなるかはこれから。 予想通り、UHCフィルターを付け…

M16近赤外撮影

M16わし星雲の散光星雲(IC4703)は水素元素の発光であり主波長は656nmとある(H2領域)。実際非改造のデジカメでとると、M16は赤みを帯びており「映える」。 ジェイムズウエッブ望遠鏡の観測により、それまで「創造の柱」と呼ばれる暗黒星雲領域とその周辺…

ようやく撮れたM101超新星 SN 2023ixf (追記)

今年も梅雨入り9月までは望遠鏡もお蔵入り、と思っていたところ、意外な晴れ予報。どうせ夜はだめだろうと思いつつ、とりあえずいつもの場所へ。22時ころまで待っていると、どんどん雲が切れてついにM101の撮影を開始した。 もちろん話題の超新星が狙いで、…

M104 ソンブレロ銀河

ようやく花粉の季節が過ぎたので以前から撮りたいと思っていたM104の撮影を行った。プロの赤外線観測結果では銀河バルジが消えてしまうということで、無謀にも近赤外改造カメラでの比較を試みた。結果としては、いくつものエクスキュースがあり、またも持ち…

ZTF彗星(C/2022 E3)-3 (コマ形状:追記)

以下は先に投稿したものであるが、その後論文を調べていて参考にすべきものが見つかった。十分理解はしていないが、とりあえず追記しておこうと思う。 チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星という有名な彗星であるが、1969年に発見され、2004年に欧州が打ち上げた…

ZTF彗星(C/2022 E3)-2

最接近前の1月26日撮影したインターバル撮影画像をタイムプラス動画としました。実はDeepSkyStacker(DSS)で彗星核スタッキングをしたかったのですが、どうもバグっているようで、DSS画面の右端の選択ボタンが何度やっても表示されず断念。またステラナビのお…

ZTF彗星ーダストテイルの粒子径ー

今回のZTF彗星撮影では可視光(Pen-F)での撮影後に改造E-PL5でも撮影にトライしたが、寒さのあまり指もかじかみ、1枚だけ撮影して撤収してしまった。なのであまり有益なものではないのだが、一応画像を見てみた。 露光時間は同じ1分だが撮影時刻は0:48以降、…

バラ星雲中心部

赤道儀がメンテを終えて戻ってきたので、受け入れ確認もあり昨晩いつものところで撮影を行った。結果、OK。(赤経軸がた調整代:5000円+送料1000円+消費税600円) C8NにUHCフィルターを付けPen-F直焦点でインターバル撮影。60sec露光でも問題なかったが、…

電動アシスト手動ガイド その2

ウオームギヤ軸の回転速度をさらに減速すべくアマゾンでいろいろ見ていたが、ついに発見!減速ギヤボックスを購入し、組み合わせることで「超減速」に成功した。いやいや、まだである。カメラ雲台とガイドスコープを同架できるようにして、最終的には200mm~…

電動アシスト手動ガイド

昔買ったビクセンの130mm反射赤道儀MD6追尾モーター付き、当時で12~3万円で月賦で購入したもの。なかなか持ち出して使用する機会が少なく物置に入っていた。そうこうしている間にミラーには白いものが目立ち、MD6のコントローラは行方不明となった。このま…

M33

1月の夜空、秋の星座アンドロメダ座が西に傾くころ、目立たないが三角座のM33が子午線を過ぎていく。M33は見かけ等級5.7等と明るいはずだが、face-onのため意外と暗い。ということで、インターバル露光60回に設定し撮影をしたが、なんと途中で画面がずれてい…