IC4756 潮汐尾

どこかでtidal tailという言葉を見たが、「潮汐尾は、銀河から宇宙に伸びる星と星間ガスの薄くて細長い領域です。潮汐尾は、相互作用する銀河間の銀河潮汐力の結果として発生します。」とWikiにはあり、銀河では長く尾を引いた写真を思い出す。IC4756は散開星団であり、これにも潮汐尾があるという(Extended Tidal Tails of IC 4756 Detected by Gaia EDR3 - IOPscience)。Netには”この星団は夏の銀河に双眼鏡でも容易にみることができるのに、全く興味を引かない”などと書かれている。しかし、この散開星団の恒星数は640個であり、数100個の恒星からなる非常に長い潮汐尾をもっていることが報告されている、立派な研究対象である。

で、撮ってみた。確かにカメラのモニターではその対象であるか確信が持てないほど星尾も少ない。確かにパッとしないが、S字状の長いテイルを持つと思うと、不思議な感じがする。

IC4756  SE120(D120mm-F5)+AC4 (実測f.l.=442mm) +Y2フィルター+ Pen-F (WB: 5300Kマイナス3STEP(G), ISO8000-15sec)×24枚 RegiStax、MSフォトでBWフィルター処理。IC4756は矢印を付けた範囲の左上の部分。