電動アシスト手動ガイド

 昔買ったビクセンの130mm反射赤道儀MD6追尾モーター付き、当時で12~3万円で月賦で購入したもの。なかなか持ち出して使用する機会が少なく物置に入っていた。そうこうしている間にミラーには白いものが目立ち、MD6のコントローラは行方不明となった。このままでは何とも情けないと思い、ヤフオクなどでせめてコントローラだけでもと探していたが、モーター込みで8000円~1万円と結構人気があるようだ。

 そこでマブチモーター+減速ギヤでMD6の代わりができないものか、と。手元にあったカプラーやDC電圧コントローラなど組み合わせて写真のようなものを作り、MD6のボックスを取り外して赤道儀にくっつけた。

 で、もとの赤道儀には144枚ギヤ+ウオームギヤで駆動するので、どの程度の軸回転速度が必要か計算してみた。ざっくりではあるが、ウオームギヤ10回転で赤経軸は1時間10分(=70分)回転することが分かった。1時間10分は角度では17.5度なので、ウオームギヤ10回転で17.5度赤経軸は回転する。一方、恒星は1時間で15度、つまり10分で2.5度、東から西へと移動するから、ウオームギヤ(軸)も10分で1.43回転させなければならない。これは1分で51.4度の回転角度に対応する。

 実際に動かしてみた結果、1分で51.4度の低速回転はかなり無理があることが分かった。つまり一定速度で動かすことは、DCモータ+減速ギヤをウオームギヤ軸に直結したこの方式では無理である。もちろんそうなることは想定内であるが。

 目的は、ガイド鏡い電子アイピースを付けてPCモニターを見ながらボリュームを調整することでガイド星をなんとか追尾させること。例えば200mm望遠レンズでは追尾誤差は角度で10.4秒、100mm望遠ではその2倍で20秒とのこと。追尾に必要な精度と赤道儀 | 天体写真の世界 (ryutao.main.jp)

 手持ちのSV105は焦点距離500mmのレンズを付けると画角は0.84度(=50秒)である。中心にガイド星を置き、コントローラのボリュームで画面の半分(25秒)とか1/4(12秒)とかの範囲に入るように追尾すればよいはずだが、これはやってみないとわからない。おそらくボリュームのつまみを回すと急に星が動くに違いないが、いずれはやってみよう。どうなるやら。