ZTF彗星ーダストテイルの粒子径ー

 今回のZTF彗星撮影では可視光(Pen-F)での撮影後に改造E-PL5でも撮影にトライしたが、寒さのあまり指もかじかみ、1枚だけ撮影して撤収してしまった。なのであまり有益なものではないのだが、一応画像を見てみた。

露光時間は同じ1分だが撮影時刻は0:48以降、下記Pen-Fでの撮影後、おそらく1時頃になっていたと思われる。

 ざっと比較すると、ダストテイルの中にも関わらず微恒星が写っていることが分かった。コマの形も異なるようだ。これはおそらく、

1)彗星の尾で可視光で観測されるのは、ダストの粒子径がサブミクロン~数ミクロンであり、近赤外光はそれをすり抜けて(透過して)遠くの微恒星が写る。

2)可視光ではコマの形状は強い反射のため、より小さな粒子からの反射光は埋もれてしまうため、写真ではコントラストが取れない。

などの理由が考えられる。実際1)については論文(Ⅱ-7 (nao.ac.jp))もあるのでそうだろうと思っている。もちろん可視~赤外で同じ光学系+同時刻観測がベストだが、、、。ともあれ、これももう少し進めてみたい。