夏の終わり、白鳥とケフェウスの散光星雲

 そろそろ残暑厳しき折、という言葉が出てきそうな候。24日25日は奇跡的に深夜を通じて晴れとなった。しかし今日8月26日は午後から雷雨となり、昨晩頑張って朝3時まで天体写真にふけったおかげで何とも眠い一日でした。気が付くとアンドロメダ姫が天頂に、富士山からオリオン座も昇ってきた。夏の終わりだ。

 機材はSE120。何とも捨てがたい鏡筒で、O2の650nm付近の光がメインならば青色の色収差はY2フィルターで目隠しし、あとはホワイトバランスと階調調整で赤っぽく仕上げよう。AC4のクローズアップレンズを付けると焦点距離が少し短くなるので、夏の代表天体の一つ、北アメリカ星雲NGC7000も撮ってみた。幸いにも画面中央に北米大陸が入った!

SE120+AC4+Y2+PenE-PL7, ISO8000-30sec×24枚スタック処理、WB:5300K, R+3step,
G-7step

Gレベルを最低としたがそれでも元画像は緑色が強い。Rレベルは撮影時モニター上でも少し赤が出てくるよう。結果、OM WSでかなりの足感度調整を行い、最終MS Photoでフィルター処理をかぶせ、コントラストを上げた。ちなみに画像左下の明るい恒星像はAC4を付けたことによる収差と思われる。

次にNGC7380。ケフェウス座にある散光星雲。これも同一条件23枚スタック処理。無理をしてコントラストを上げているので赤い部分の細部はつぶれている。

最後はNGC7822。同じくケフェウス座にありNGC7380のすぐ隣だが、若い星雲で多くの恒星が誕生しているそうだ。?マークの形をしているが、この画面ではまーーくの下の点は入っていない。

いずれも上が北、トリミングなし。EQ-5 GOTO + D50mmF3.8ガイド鏡+PHD2自動ガイド。20230824-25、田貫湖駐車場。

<追記>

この光学系がなんぼのものか?

NGC7380の30秒露光1枚をB/W変換だけして四隅を見てみた。左上だけが放射状に流れており、収差が見られる。全体的にはっコスパを考えるとシャープではないが「まずまず」かな、と。