M46とNGC2438

とも座というやや聞きなれない星座にありシリウスの東約10度のところにいくつか星団がある。M46はその一つで、面白いことにその中に惑星状星雲NGC2438がある。しかしこれらは見かけ上の位置関係だそうで、つまり地球からの距離が違う。

アクロマーとの色収差についてしばらく検討していたが、画像処理ソフトのOM Workspaceの色収差補正という機能がある。これを利用するにはJPEGではなくRAWフォーマットで撮影が必要であり、昨晩、時折強い風が吹いたがトライした。

またかねてから色収差には口径を絞るのが王道だと思っていたので、簡単な絞りを作って撮影してみた。

結果からすると、やはり絞り、つまりSE120のF5をF6にするのが強力のようだ。

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SE120 F5+UHC+Pen-F ISO16000-60秒、色収差補正後 (背景を調整)

次に、F6に絞って撮影した画像

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SE120をF6に絞って撮影(同条件)

色収差補正をかけたのでかなりハロは減ってはいるが、F5ではまだ目立つ。F6にするとまずまずだが、周辺のコマ収差は変わらないようだ。なお、同一露光なのでF6のほうが集光力は計算上1/1.44になることから、F5のほうを少し暗めに調整してある。

最後にF5で撮影した30枚のうち19枚をスタックしたMGC2438を載せる。まずまず、かな。。。

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SE120-F6+HHC+Pen-F 60sec×19枚スタック処理後にOM Workspaceで色収差補正と階調調整